神輿工房@YAMAZAKI-4
神輿作成 平成29年
写真はサムネイル版ではありません。     (このページ作成:平成29年4月)
 山崎氏談(管理人要約)

 制作していて感じること・・・表面的な寸法、形などは理解できるのだが、木組みがどのようになっているかが解らず苦慮している。
 ただ、百基・百様であり、神輿の製作者によって多少の差があること、また隠れてしまう屋根裏等においては、結構アレンジされていると感じる。

 今回は、彫刻に金箔を押したこと、当初は素木でいこうと考えていたが、漆(工芸用)塗りに変えたことが大きな変化です。

 屋根の形は、菅谷神社の天保神輿を再現したいと思ってチャレンジしているが、難しい。何度も作り直しているが、まだ思った形になっていない。
 
 (管理人注)菅谷神社では、昭和53年に神輿を新調したが、関係者が”是非にも”と注文をつけたものの、この屋根が再現できなかったいきさつがある。

          詳細は、手紙を参照・・・こちらから


43
木負の扇垂木の受は16本にした

44 唐破風
3枚を重ねて48のようにした
眉欠も入れたが写真では分かりづらい

45
唐破風裏側
両端に47の軒先の受けを設けた

46
茅負と裏甲
 
47 茅負・裏甲・葺地を接着した
最終的に茅負・裏甲には金箔を押し、
葺地は黒漆を塗る

48 唐破風と懸魚(兎毛通り)の彫刻
金箔は押していない。 引き独鈷で菖蒲桁と化粧棟に破風を取り付ける
 
49 妻虹梁に4号の金箔を押したもの
茶色は下地

 50 唐破風奥の壁に取り付ける彫刻
寒川神社は松に小鳥、菅谷神社は雲、
両方を採り入れ、小鳥に雲とした
 
51 茨垂木は1枚の板を削り
その後スライスした

 52 唐戸に彫刻を入れてみた
工芸用漆の色は鎌倉茶にした

53 4号の金箔を押したが・・・
この上に本金箔を押しなおす準備をしている
最終的には金箔は本金箔(24金)にする
 54 唐戸に入れる彫刻に4号の金箔を押したところ、金箔は5mm角程度に刻み押した。
茶色に見えるのは下地

55 唐破風奥の壁と彫刻。壁には彫刻を受ける 穴を設けた。一般的には貼付けているみたいだ が・・・。 3本のホゾは丸桁に合わせるため。

56 枡組の間に入れる鳥の彫刻
 下地は専用のもので、黄色くなり金箔を押したと きの隙間が目立ちにくいとのこと(下の2つ)
57 鳥の彫刻・・・
 下地を何回か塗ってしまうと、細かな部分が
 つぶれて しまう。やはり素人だな~と思う
 58 唐破風の化粧棟と彫刻
 茨垂木の 受けを菖蒲桁のようにすれば良かったと、ここでも反省

59 隅木
丸桁と隅木の取りあいが難しかった。隅木も真柱に差し込みたかったが、短くて受けを作った。

60 丸桁と菖蒲桁

61 隅木と木負、破風の化粧棟を
仮で収めたところ

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