山崎氏談(管理人要約) 制作していて感じること・・・表面的な寸法、形などは理解できるのだが、木組みがどのようになっているかが解らず苦慮している。 ただ、百基・百様であり、神輿の製作者によって多少の差があること、また隠れてしまう屋根裏等においては、結構アレンジされていると感じる。 今回は、彫刻に金箔を押したこと、当初は素木でいこうと考えていたが、漆(工芸用)塗りに変えたことが大きな変化です。 屋根の形は、菅谷神社の天保神輿を再現したいと思ってチャレンジしているが、難しい。何度も作り直しているが、まだ思った形になっていない。 (管理人注)菅谷神社では、昭和53年に神輿を新調したが、関係者が”是非にも”と注文をつけたものの、この屋根が再現できなかったいきさつがある。 詳細は、手紙を参照・・・こちらから |
43 木負の扇垂木の受は16本にした |
44 唐破風 3枚を重ねて48のようにした 眉欠も入れたが写真では分かりづらい |
45 唐破風裏側 両端に47の軒先の受けを設けた |
46 茅負と裏甲 |
47 茅負・裏甲・葺地を接着した 最終的に茅負・裏甲には金箔を押し、 葺地は黒漆を塗る |
48 唐破風と懸魚(兎毛通り)の彫刻 金箔は押していない。 引き独鈷で菖蒲桁と化粧棟に破風を取り付ける |
49 妻虹梁に4号の金箔を押したもの 茶色は下地 |
50 唐破風奥の壁に取り付ける彫刻 寒川神社は松に小鳥、菅谷神社は雲、 両方を採り入れ、小鳥に雲とした |
51 茨垂木は1枚の板を削り その後スライスした |
52 唐戸に彫刻を入れてみた 工芸用漆の色は鎌倉茶にした |
53 4号の金箔を押したが・・・ この上に本金箔を押しなおす準備をしている 最終的には金箔は本金箔(24金)にする |
54 唐戸に入れる彫刻に4号の金箔を押したところ、金箔は5mm角程度に刻み押した。 茶色に見えるのは下地 |
55 唐破風奥の壁と彫刻。壁には彫刻を受ける 穴を設けた。一般的には貼付けているみたいだ が・・・。 3本のホゾは丸桁に合わせるため。 |
56 枡組の間に入れる鳥の彫刻 下地は専用のもので、黄色くなり金箔を押したと きの隙間が目立ちにくいとのこと(下の2つ) |
57 鳥の彫刻・・・ 下地を何回か塗ってしまうと、細かな部分が つぶれて しまう。やはり素人だな~と思う |
58 唐破風の化粧棟と彫刻 茨垂木の 受けを菖蒲桁のようにすれば良かったと、ここでも反省 |
59 隅木 丸桁と隅木の取りあいが難しかった。隅木も真柱に差し込みたかったが、短くて受けを作った。 |
60 丸桁と菖蒲桁 |
61 隅木と木負、破風の化粧棟を 仮で収めたところ |
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